「ずっと作る側でいい?」と感じたら読む。デザイナーが“企画の人”になるために身につけた3つの視点
デザイナーとして経験を積んでくると、
ふとこんなことを考える瞬間が増えてきます。
「このままずっと、言われたものを作り続けるのかな」
「もっと上流から関わる仕事がしたいな」
このブログにたどり着いた方も、
デザインだけでなく、企画や戦略にも関われる人になりたい
そう思い始めているのかもしれません。
私自身、長くデザイナーとして働いたあと、
現在は企画やプロジェクトマネジメントの仕事にも関わっています。
そこで気づいたのは、
「企画の仕事は、デザインの延長線上にある」ということでした。
今日は、
デザイナーから「企画の人」へ視点を広げていくときに
役に立った考え方やスキルを、実体験ベースでお話しします。
🧩 デザインにたどり着くまで、実は多くの工程がある
デザインの依頼が来る頃には、
そのプロジェクトの目的・方向性・制約条件は
すでにかなり決まっています。
- なぜこの施策をやるのか
- 誰に向けたものか
- いくらかかり、どれくらい回収できそうか
- 他部署や外部との調整はどうするか
こうしたことを整理しているのが、いわゆる「企画」の役割です。
さらに実務では、
IT、営業、広報、法務など、関わる部署は想像以上に多く、
その間を行き来しながら全体を前に進めていきます。
「デザインを作る前に、こんなに考えていることがある」
この構造を理解するだけでも、
企画の視点はぐっと身近になります。
📊 「調査・分析・数字」は避けて通れない
企画は、「いいと思う」「やりたい」だけでは通りません。
- なぜ今やる必要があるのか
- どんな市場で、どんな競合がいるのか
- どれくらいの売上や効果が見込めるのか
こうしたことを、
調査 → 分析 → 数字で説明する力が求められます。
最初は正直、地味で面白くない作業に感じるかもしれません。
でも、この工程があるからこそ、
企画は「感覚」ではなく「意思決定」として成立します。
もちろん、数字だけでは人は動きません。
最後に背中を押すのは、熱量や納得感だったりもします。
数字で納得させ、言葉で共感をつくる。
この両方が揃って、企画は前に進みます。
🤝 企画で一番難しいのは、実はコミュニケーショ
企画の仕事で一番難しいと感じるのは、
調査や分析よりも人とのやり取りです。
部署ごとに立場も優先順位も違う。
忙しい時期も、見ている指標も違う。
さらに相手は「人」なので、
体調や気分、プライベートな事情も抱えています。
だから私は、
- 相手の仕事を一通り理解する
- 専門用語は調べてから話す
- 「なぜそれが必要か」を相手目線で考える
この3つを意識してきました。
不思議なもので、
こちらが相手の世界を理解しようとすると、
相手も協力的になってくれることが多いと感じています。

🔁 デザイナー経験は、確実に武器になる
企画職に移るとき、
「自分にできるだろうか」と不安になる人も多いと思います。
でも、デザイナーとして積み上げてきた経験は、
確実に企画の場面で役に立ちます。
- 工数感がわかる
- 制作側の事情が想像できる
- 現実的な落としどころを考えられる
これは、最初から企画職の人にはない強みです。
手を動かす経験をしてきた人だからこそ、
企画と制作の“橋渡し役”になれる。
その視点は、これからますます求められていくと感じています。

✍️ まとめ:作る人から、考える人へ視点を広げる
デザイナーから企画の人になる、というのは
職種を変えることではなく、
視点を一段上げることなのかもしれません。
- 調査する
- 数字を見る
- 人と調整する
- 伝え方を工夫する
どれもすぐ完璧にはできません。
でも少しずつ意識を変えるだけで、
関われる仕事の幅は確実に広がっていきます。
もし今、
「この先どうキャリアを作ろう」と考えているなら、
今日の仕事から、ほんの少しだけ
企画側の視点を持ってみてください。