初心者からプロまで続けられるスキルアップの習慣
デザイン技術を磨くには、毎日の積み重ねが大切です。
「デザイン」と一言でいっても、グラフィック・Web・UI/UXなど、分野によって必要なスキルは異なります。
ここでは、私が20年以上デザインに携わる中で、技術向上に効果があった方法を紹介します。どの分野のデザイナーにも役立つ内容です。
多くのデザインやアートに触れる
デザイン力を伸ばすには、まず「たくさん見ること」。
展覧会やギャラリー、美術館には積極的に足を運びましょう。特に海外では、日本では見られない表現や文化に触れられる貴重な機会です。
美しい作品、職人技のような精巧な造形、驚きを与える構成など、多くの刺激を受けることで感性が磨かれます。
自分の好みだけに偏らず、「気になる」「よく分からないけど惹かれる」と思ったものも積極的に見ることが大切。
そうした“違和感”や“新鮮さ”が、あなたのデザインの幅を広げてくれます。
手を動かして練習する
見るだけでなく、「実際に作ること」が何よりの上達法です。
グラフィックでもWebでも、手を動かして練習することが最短ルート。
- 気に入ったデザインをトレースして再現してみる
- 架空のクライアントを設定してデザインを作る
- 100日チャレンジ(#100DaysChallenge)のようなSNS企画に参加する
社会人になると、課題に取り組むような機会が減りますが、だからこそ自主的に課題を作ることが重要です。
他の参加者の作品を見ることで、自分の発想にも刺激を受けられます。

既存のデザインを自分の視点で作り直す
世の中にある優れたデザインを、自分の視点で“再構築”してみるのも効果的です。
パッケージ、リーフレット、Webサイトなど、身近なデザインを選んで「自分だったらどう作るか」を考えてみましょう。
この練習によって、
- なぜそのデザインが優れているのか
- どんな構図や色使いが効果的なのか
- 細部の作り込み方
といったことが見えてきます。
単なる模倣ではなく、既存デザインの構造を理解して自分の表現に活かすことがポイントです。
デザイン技術は“観察×実践”の積み重ね
デザイン技術を磨くには、アプリケーションスキル(PhotoshopやFigmaなど)と同じくらい、「観察力」と「実践量」が重要です。
- たくさんの作品を見て感性を養う
- 実際に手を動かして試す
- 他人のデザインを自分の視点で再構築する
この繰り返しが、確実なスキルアップにつながります。
時代やトレンドは変わりますが、デザインを楽しみながら学ぶ姿勢こそが、成長の原動力になります。
少しでも、あなたのデザイン技術を高めるヒントになれば嬉しいです。