デザイン心理学

人の感じ方を考えてデザインをする

デザインするときには、ターゲットとなる属性(年齢や性別など)を気にする事はあると思いますが、同時に感情や心理的な特徴も考慮する必要があるようです。

好きな音楽でハマる

人間は音楽を聴いていると神経伝達物質が放出される事が明らかになっています。なんか、好きな音楽聴いているテンション上がったり、嬉しくなったりする事はないですか?あれですね。

そんな状態を考慮して製品やサイトを作る場合、お気に入りの音楽が使えるとか、追加出来るとか出来ると気に入って使ってもらえるかも。

得るまでが大変だったものには愛着がわく

よく、簡単に手に入った彼女より、頑張って、なかなか落とせなかった彼女の方が後々大切するとか、聴いたことありませんか?(そんな記事を読んで、高嶺の花を気取って追ってもらえないという状況もありますが。。。)
とある実験で得る事が難しかったことについて、愛着が強くなるという事が判明しました。

実際得た後に、万が一「微妙じゃね?」って事が生じる(=不協和)と、人の思考に葛藤が起こるそう。確かに、頑張って手に入れたわりに、なんか頑張るほどの内容じゃ無かったかもって思っちゃう事もありますよね。でも脳はそんなとき「これは重要で価値がある!」って決めつけるそう。これは、不協和を和らげる為に起こるもので、そこそこ筋が通れで進んで苦労した事も納得。ま、変人を選んだ時も、なかなか離れられないかもしれないですが、辛い不協和を超えて、「やっぱり変人だった!」と清くスパッと引ける強さもつけた方が良さそう。関係ない話題ですが。

「希少性」も似たようなものがありますね。

サイトとか、誰でも使えるSNSより、入会難しい(紹介制とか)方が愛着湧くのかも。あと優越感みたいのも満たせたりする。個人的にですが。

将来の出来事は大げさに予測する傾向がある

人は、嬉しい出来事も不愉快な出来事についても、自分の反応を大げさに予測する傾向があるそうです。
また、人は調整装置があるため、マイナスな出来事が起こっても、プラスな出来事が起こっても、幸福度は一定のレベルに保てるようになっているそうです。人によって差がありますが、各自のレベルは変わらないそう。

アンケートで顧客から「◯◯にしてくれたら嬉しい」とか、「こんな風に変えたら二度と買わない」とか、鵜呑みにしないでいいみたい。ってなると、うちの事業どうなるんだ?そもそも調査が怪しくなるw

あと、好みの差はあれど、本人が言うほど強い想いは無いそうです。えーーー!もう、うちの調査結果に不信感大w

出来事は前後の方がテンション高い

出来事の前後と最中で、いつの時が一番ポジティブかを調べる実験で、なんと、前後(特に前)のがポジティブになったそうです。よくありますね。旅する前の計画段階では楽しみで仕方ないけど、行ってみると、すったもんだで楽しめず、疲れちゃう。でも、ま、時間が経つと「楽しかったねー」とか言っちゃうこと。あるあるです。恋も(また、これ)付き合う前とか、なんか落とす前はドキドキして楽しいけど、付き合い始めるとなんか、微妙だな的な。。。でも別れて少し経てば「あいつも良い奴だったなー」とか思ったりする。

この場合、ユーザー評価とかは、使った後に聴いた方が、使っている最中よりかは良いものを得られる事は多そうですね。でも、良い事だけを知りたい場合じゃないときは、使ってる最中でも良いかも。気づく事はそのときにたくさんあるから。

悲しい時や、不安のときは馴染みのものを選ぶ

調査によると、人間は不安の時や悲しいときは、馴染みのあるものを欲するそう。違ったものを試したいときは、幸せな気分の時。でも、それは脳からすると普通っぽくて、不安を感じると警戒態勢に入るらしく、自己防衛の必要があるから。ま、そうですよね。
海外行った時も、なんか、シチュエーションによっては、馴染みのあるものを食べたいとか、欲しいって思っちゃうかも。って事は、相手が馴染みのあるものを選んで来たときは不安でいっぱいって事?付き合う前のデートだと相手に馴染みのある食べ物を選んであげると安心して勘違いしてくれるかも?不安になるような初チャレンジな食べ物は「こいつに不安かも」の勘違いを起こされちゃうかもだから、やめた方がいいかもね。

話が逸れましたが、人の気分を短期的に変える事は、こういう部分からできるかもですね。ブランドイメージが確立していれば、恐れとかそういうメッセージを伝えて安心と説得を増やすことはできるかもだし、逆に、ブランドイメージが確立されていなければ、楽しいとか幸福を伝えていけばいいかも。

この辺を知ったあとで、ふと思った。。「調査はあてになるのか?」
聞くタイミング、相手の感情の状況というバイアスがかかることを考慮して調査結果を分析した方がいいですね😃

参考図書:インタフェースデザインの心理学

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