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【レビュー】展覧会「KAWS TOKYO FIRST」in TOKYO

初めて「KAWS」の展覧会へ行ってきました。
現在、東京六本木の森アーツセンターギャラリーで「KAWS TOKYO FIRST」が開催されています(2021年8月現在)。

作品数は大きい立体物から、小さなキャンバスのものまで、かなりの点数でした。
見応え十分。
平日の夕方あたりですが、事前予約で入場しました。全体的にスムースに中に入ることができ、
会場も広く使ってあるので、ソーシャルディスタンスもほどよく保てて良かったです。
人数制限をしているのだと思いますが、かなり空いているのでゆっくり見れました。

こんな感じ。これは多い方かも

現代アートってその時代に自分が生きていて、リアルタイムで見れるというのが、毎回すごいなと思っています。
絵画や、有名アートで、もうすでに数百年昔のものにも感動するのですが、その時代に生きた人たちを思うと、数百年後の人たちがこのアートを見て、似た感覚をするのかなと想像すると面白いなと思いました。

KAWSのアトリエを再現した展示

正直私はKAWSの事はあまり知らず、先入観を持たないまま今回の展覧会へ行きました。
足りない知識はオーディオガイドで補って、十分楽しむ事ができました。
(オーディオガイドはお勧めです!無料なので、是非お試しください)
彼は、以前ディズニー映画の背景画像を描くお仕事もしていたそうです。
美術大学も卒業されているようで、基本的画力はとても高いのだろうなと思いました。
グラフィティは子供の頃に始めたようで、元々絵を描くのが好きだったんですね。すごい、、、

キンプソンズシリーズの作品

作品はどれもどこか見たことのあるキャラクターが登場しますが、みんなの目が「×」マークになっています。これが彼の作品の特徴ということなのだと思います。著作権を侵害しないギリギリのラインでこういったパロディの作成を制作されているようですが、そういった法的知識(著作権など)については、ディズニーにお勤めされていたときに身につけたものらしいです。ディズニーやアップルの制作として働いたら、著作権や特許とかのあたりが強くなれそう。(その使い方も身につきそう、、、)

私はDIESELが好きなので、この作品を見たときは、ちょっと笑ってしまいました。うまいですよね。
作風は見たことのあるキャラクターのものと、このように広告に自分のアートを描き込むスタイルのものとがありました。

「絵が好きで、落書きから始まって、我流だけで描いてます」ってよりは、好きで始めて、きちんと美大まで行って学んで、社会で働いたりもして、で、自分の好きなグラフィティをつづけつつ、ネットなどでアウトプットしたり、自分のホームページでグッズを販売したりなど、とにかく「行動力」がすごい。ひたすら地道に描き続けてきたんだろうなと思いました。いつの時代も、「行動力」がある人が、やはり強い。

現代アートの良い部分は、アーティストも作品もそして自分自身も「同じ時代(時)」を過ごしているという事。そして、それをリアルに見ることが出来る点にあると思います。
東京にこれだけの点数の作品が来てくれて、比較的ゆったりと見る事が出来たのは、とてもラッキーな事だと思いました。
コロナ中でなかなか見に行けない、遠くに行けないという状況ではありますが、ここでレポートさせていただいた画像で、少しでも雰囲気を感じとっていただければ幸いです。
ちなみに、会場で販売されていたグッズは売り切れのものが多かったですが、キーホルダーとかは売っていました。絵葉書とか、ポスターとかね。その辺りはまだありました。人気度を全く把握できてなかったので、どうやら初日とかはすごい列ぽかったですが、私が行った時は2、3人程度がショップ内にいました。で、店員が8人位はいたかな、、、バランス!!

「KAWS TOKYO FIRST」展
日程:2021年07月16日 ~ 2021年10月11日
場所:森アーツセンターギャラリー

展覧会開催を記念して来日したKAWSのスペシャルインタビュー

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